仏法考察



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[212] 本仏・本尊論⑲

投稿者: 法介 投稿日:2018年 9月26日(水)02時18分5秒   通報    編集済


随他意と随自意


随他意とは、仏が衆生の機根に随って法を説くことをいいます。
随自意とは、仏の真実の悟りをそのまま説くことをいいます。

法華経以前の爾前経は、衆生の機根にあわせて仏は随他意で法を説きました。
しかし、法華経に至っては、
真実の悟りをそのまま「随自意」で説かれています。

また、法華経の中でも
迹門は、随他意で説かれています。
三周の説法がまさにそうです。
上根・中根・下根のそれぞれの声聞の機根にあわせて、
三段に分けて説法がなされています。

随他意で説かれているといっても
法華経(随自意)の中の「随他意」ですので、
我々凡夫からすれば殆ど随自意です。

その難信難解な法華経を
正法・像法時代に声聞・縁覚・菩薩といった境涯の
釈迦の弟子達(迹門の三千塵点劫の弟子達)が転生しながら
衆生に対して解りやすく展開していきました。
『訶責謗法滅罪抄』に次のように書かれています。

「文殊師利菩薩は、仏の滅後四百五十年までこの娑婆世界におられて大乗経を弘められ、その後も香山・清涼山から度々来て大僧等となって法を弘められた。 薬王菩薩は天台大師となり、観世音は南岳大師となり、弥勒菩薩は傅大士となった。迦葉・阿難等は仏の滅後二十年・四十年・法を弘められた。」

仏が説いた難信難解な随自意の教えを
弟子である声聞・縁覚・菩薩達が衆生の機根にあわせて
「随他意」で弘めていったのです。
竜樹然り、天親然り、天台然り、伝教然り。

 「如来滅後二千余年・竜樹・天親・天台・伝教の残したまえる所の秘法」
                           『法華取要抄』

と、大聖人様も仰せです。
「天台釈していわく」といった引用は、
数えきれない程に 御書の中で用いられています。

そうした仏滅後に法華経を弘めていった僧侶の中に、
鳩摩羅什(くまらじゅう)という人物がいます。

後秦の時代に長安に来て約300巻の仏典を漢訳し、
仏教普及に大きく貢献した訳経僧です。

法華経もこの鳩摩羅什によって原典が漢訳され 、
それが中国の天台の手に渡り、
やがて日本へと伝わっていきます。

実はその鳩摩羅什が漢訳した法華経の原典には、
「十如是」は無かったということが、
昨今、ネットで取り沙汰されたりもしていますが、
先程も言いましたように、
法華経自体が「随自意」で説かれていますので、
それを解りやすく展開するのが声聞・縁覚・菩薩の役割です。
その役割がなければ、仏の法は人には伝わりません。

鳩摩羅什は、「五何法」を諸法の在り方と解して、
龍樹の大智度論の「九種法」を参考にし、
理解しやすいように「十如是」に開いたのでしょう。
こちらにその旨が詳しく述べられていますので、
関心のある方は一読下さい。
http://www.homyou.hello-work.jp/ron4.html


つづく

http://mh357.web.fc2.com/


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